人狼

人狼化とは、れっきとした病気の一種であり、ハーシーンにより生み出された人狼病にかかることを意味します。
病気の保有者、即ちウェアウルフの血を飲むことで感染します。
ゲーム内では、スカイリムにおけるある一種のプレイヤー状態として扱われ、人狼化している間はウェアウルフに変身することができます。

DLC「Dawnguard」を導入するとウェアウルフのスキルツリーが追加され、体力やスタミナの強化、perk取得によってダメージの増加や特殊能力を得ることが可能です。

人狼になるには

同胞団クエスト「シルバーハンド」中にウェアウルフの血を飲むと人狼になれます。
これ以外に人狼化する方法はありません。

人狼化による効果

人狼化すると有効な効果に「血の匂い」を獲得し、病気に対し100%の耐性を持つようになり、同時に休息ボーナスを得られなくなります。
病気を持っていた場合は、血を飲んで人狼化した瞬間に完治し、以降病気にかからなくなります。

また、パワーに「野獣形態」が追加され、これを使用するとウェアウルフに変身することができます。
詳しくは後ほど解説。

その他には、衛兵から「犬臭い」などと指摘されることがあります。

野獣形態(ウェアウルフ)

変身

変身の基本事項

パワー「野獣形態」を使用すると1日に1度ウェアウルフに150秒間変身することができます。
変身を解くのは任意にはできず、変身の効果時間が切れるのを待つ必要があります。
変身時間は、死体から「吸血」することで延長可能です。

変身時の注意点

変身すると身に付けていた装備は全て外れます。
召喚した精霊などはそのままですが、死霊術などで蘇生した死体は死んでしまいます。

野獣形態の間は3人称視点に固定され、マップやメニューを開くことができず、いかなる装備、アイテム、魔法、シャウト、パワー(ウェアウルフ以外のもの)も使用できません(Dawnguard導入で、ウェアウルフのスキルツリーのみ開ける)。
また、ダンジョンで先に進むための行動(ドアを開く、スイッチの操作など)を除くと、アイテムを拾う、開錠、宝箱を開く、死体を漁る等ほとんどの行動ができなくなります。

変身後にも持続するもの

種族ボーナスは野獣形態時には適用されませんが、呪文や一部の魔法効果は持続します。
例えば、精霊の石碑効果、マーラの使徒、変性perkの「魔法耐性」などがこれに該当します。
破壊のマント系呪文や変性のフレッシュ系呪文などを変身前に唱えておくと、変身後でも効果時間分持続します。

操作方法

通常時と同じ操作は省略。

操作Xbox360PS3備考
右手攻撃RTR1
左手攻撃LTL1
吹き飛ばし(低威力)RT + LTR1 + L1相手を大きく吹き飛ばしノックダウンさせる
三連強攻撃RT or LT長押しR1 or L1長押し
吹き飛ばし(高威力)移動中にRT or LT長押し移動中にR1 or L1長押し相手を大きく吹き飛ばしノックダウンさせる
咆哮RBR2
ダッシュLBL2
右手ダッシュ攻撃ダッシュ中にRTダッシュ中にR1相手を大きく吹き飛ばしノックダウンさせる。全モーション中最も攻撃力が高い。
左手ダッシュ攻撃ダッシュ中にLTダッシュ中にL1
両手ダッシュ攻撃ダッシュ中にRT+LTダッシュ中にR1+L1
スキルツリーB×

ウェアウルフの能力

基本能力

変身するとステータスが以下のように変化します。

ウェアウルフは人間よりも圧倒的に速く走れ、そのスピードは馬以上です。
スタミナ消費が人間状態よりも少ないため、長い間走ることが可能です。

野獣形態の間は、シャウトに似たパワー「咆哮」の使用と死体からの「吸血」ができます。※咆哮の詳細は後述。
吸血すると体力が50回復し、野獣形態が30秒延長されます。
体力の自動回復が0で、呪文や回復アイテムが使えないウェアウルフにとっては唯一の回復手段となります(DG導入で自動回復効果のある指輪を入手可)。

吸血できるのは基本的にNPCの死体のみで、生物の死体や吸血鬼、ドラウグルといったアンデッドの死体は吸血できません。
吸血は死体の鮮度に関係なく可能で、最初から死んでいるNPCでも吸血できます。

ただし、無闇に吸血すると変身が解けるまでの時間が非常に長くなりかねないので注意が必要です。

戦闘能力

ウェアウルフの基本的な攻撃方法はクローでの近接攻撃のみです。
基本攻撃力は20で、レベル依存で変わります。

野獣形態では防具を装備できないため防御力は0です。
ただしDLC「Dawnguard」を導入すると攻撃力と同じくレベル依存で防御力が決まります。

レベル攻撃力防御力(DG)
1~10200
11〜152550
16〜2035100
21〜2545150
26〜3050200
31〜3555250
36〜4060300
41〜4570350
46以上80400

咆哮

野獣形態で使用できるシャウトに似たパワーです。
初期段階では1種類しかありませんが、同胞団クエストハーシーンのトーテムをこなすことで新たな咆哮を獲得できます。

1度にアクティブにできる咆哮は1つのみで、複数同時にアクティブには出来ません。
咆哮を変更するには、ホワイトランにあるアンダーフォージで任意のトーテムを選びます。ウェアウルフに変身中には変更できません。

DGを導入することで各咆哮の強化も可能です。

名称効果備考
恐怖の叫び60秒間敵が逃走し、近くのオオカミが味方になる。初期装備の咆哮。恐れのトーテム取得後は上書きされるため再使用不可。
恐れのトーテムレベル25までの生物や人が戦闘から30秒間、逃走する。「血の匂い」という技名。恐怖の叫びよりも高レベルの相手に恐怖効果が及ぶ。
狩りのトーテム狭い範囲の敵対状態の敵を生命探知。一度探知した生物はどんなに離れても60秒間は効果が続く敵も味方も全て赤で表示される。死体や機械には効果が無い。野獣形態では隠密ができないためやや有用性に欠ける。
兄弟のトーテム狼を2匹召還し、戦わせる。唯一60秒間のクールタイムがある。シャウト扱いであり、祭壇やアミュレットのシャウト短縮効果が有効。最大召喚数に制限がないため、クールタイムを短縮すれば4匹の狼と一緒に戦える

スキルツリーとperk

DLC「Dawnguard」を導入すると、ウェアウルフ専用のスキルツリーおよびperkが追加されます。
スキルツリーはウェアウルフ変身中にメニューボタンを押すと開けます。

perkを解放するための能力ポイントは、死体の捕食(吸血)を繰り返し、一定回数ごとに獲得できる仕組みです。

能力ポイント1234567891011合計
捕食回数5791113151719212325165

「野蛮なる貪欲」は生物も捕食可能になるため、優先して取得すればポイント稼ぎが楽になります。

能力ランク必要能力説明備考
獣の力1なしウェアウルフ変身時にダメージに+25%ボーナス
2ウェアウルフ変身時にダメージに+50%ボーナス
3ウェアウルフ変身時にダメージに+75%ボーナス
4ウェアウルフ変身時にダメージに+100%ボーナス
氷の兄弟のトーテム獣の力兄弟のトーテムの叫びが同胞たるアイスウルフらを呼び寄せる月>氷の兄弟>兄弟のトーテムの順で優先される。シャウトと違い呼び別けは出来ない
月のトーテム氷の兄弟のトーテム兄弟のトーテムの叫びが同胞たるウェアウルフらを呼び寄せる
肉食獣のトーテム獣の力狩りのトーテムの叫びが効果範囲に広がり、対象の状態がわかるこちらを発見していない敵(および味方)は青、攻撃態勢に入っている敵は赤に光るようになる
戦慄のトーテム獣の力ウェアウルフの戦慄の叫びはレベルが高い敵にも影響する恐れのトーテムの恐怖効果が及ぶレベルの上限が上がる
動物の活力獣の力野獣形態時に体力とスタミナに+100のボーナス
ゴージング動物の活力糧を得たときの体力の回復量が倍増する
野蛮なる貪欲ゴージング大半の生き物を糧に出来る。人型以外では変身の延長時間は通常の半分となる変身時間延長と能力ポイント稼ぎが楽になるためオススメ。

ウェアウルフの強化アイテム

ハーシーンの指輪

ウェアウルフに変身できるのは通常1日に1度のみです。
ですが、デイドラクエスト「月明かりに照らされて」で入手できる「ハーシーンの指輪」を装備することで、1日何度でも好きな時に変身が可能になります。
回数制限がなくなるのみなので、変身時間に制限があったり、任意での変身解除が不可能である点は変わりません。

フロストムーンの指輪

DLC「Dragonborn」を導入すると追加される指輪で全4種あります。
ソルスセイム島のフロストムーンの断崖で生活するウェアウルフの一団のリーダー「マジニ」から購入できます。
人間状態で装備すると、野獣形態時に特殊能力を付加するという代物です。

名称金額効果備考
吸血衝動の指輪1500野獣形態の間、与えるダメージが50%増加する。しかし、受けるダメージも50%増加する。獣の力のボーナスと併用すればとんでもない火力になる
月の指輪2250遠吠えの持続時間が25%増加する。3つのトーテム全てに効果があるが、兄弟のトーテム以外の咆哮は無制限に使用できる為、効果は薄い
本能の指輪3000野獣形態に入ると20秒間、周囲の時間経過が減速して感じられる。変身直後のみ自動で20秒間の減速効果。任意で減速できない
狩りの指輪3500野獣形態の間、体力が回復する。人間形態と同じく体力が自動で回復するようになる。回復速度が速く、倒されにくくなる

ウェアウルフ時の周囲の反応

ウェアウルフであるプレイヤーを目撃したほとんどのNPCは、その姿に恐れをなし敵対します。
敵対しないのはランダムイベントのホラ吹きのムアイク、契約中の従者ぐらいで、たとえ結婚相手であってもこれに該当しない場合は敵対します。
NPC以外だと、他のウェアウルフとオオカミは敵対しません。特にオオカミは、恐怖の叫びの咆哮を使用すると味方になる場合もあります。

犯罪

野獣形態で犯した犯罪は、犯罪としてカウントされず懸賞金もつきません。
殺害の必要があるが懸賞金をつけたくない場合などは有用な手段になります。
ただし、変身するところを誰かに目撃されると懸賞金が1000Gついてしまうので注意が必要です。

殺害後、敵対状態のまま変身を解いても犯罪にはカウントされませんが、そのまま戦闘は続くうえ、人間状態で殺害を犯した場合は当然懸賞金はついてしまいます。
変身を解くのは人目に付かない場所で行うのが賢明です。

人狼病の治療法

イスグラモルの墓で「グレンモリル魔女の頭」を導き手の火炎に投げ込むと人狼病を治療できます。
グレンモリル魔女の頭は最大5つ入手可能ですが「死者の栄光」で1つ使用するので手元に残る頭は4つ。その内1つを使うことでプレイヤーの人狼病を治療します。
ヴィルカスとファルカスの人狼病を治療する同胞団クエスト「純粋」をやる場合、魔女の頭が必要になるので余ってても不用意に捨てたり売ったりしないようにしましょう。

人狼病を治療するとアンダーフォージに入れなくなり、クエストでは「ハーシーンのトーテム」、「フロストムーンの断崖の狩人たちを訪ねる(DB)」を完了できなくなります。

Dawnguardを導入すればアエラに頼むことで、もう一度だけウェアウルフにしてもらえます。
再度人狼化すると以前所持していたperkや、トーテムも元通りになります。
ここでもう一度治療することも可能ですが、以降二度と人狼化できないので慎重に考えるようにしましょう。

その他、DGクエスト「血筋」で吸血鬼の力を受け入れるorセラーナに頼んで吸血鬼にしてもらった場合でも、ウェアウルフに上書きする形で治療が可能です。

ウェアウルフの運用

野獣形態での戦闘で抑えておきたいポイントは以下です。

強み

ゲーム中最高のノックダウン性能

ウェアウルフの強みは何といってもゲーム中最高のノックダウン性能を有する点です。
両手攻撃または移動中に右手、左手ボタン長押しで繰り出せる攻撃で、敵を引っ掻いて吹き飛ばしノックダウンさせます。

ノックダウン効果はシャウト「揺ぎ無き力」3段階目と同等で、ガードの上からでも問答無用で吹き飛ばせます。
シャウトと違いクールダウンがなく、ウェアウルフのスタミナ回復が早いのも相まって繰り返し攻撃できるため、ノックダウン性能では他の追随を許しません。
被弾を抑えたいウェアウルフでは、メインウェポンとして利用するのがオススメです。

ノックダウンした相手は倒れてから起き上がるまで完全に無防備です。
1対1では無類の強さを誇り、大抵の相手はノックダウンと攻撃を繰り返すだけで完封できてしまいます。
戦闘では基本的に「ノックダウンで隙を生む→攻撃」を繰り返すことを念頭に立ち回りましょう。

ダッシュ攻撃にもノックダウン効果はありますが、狙った敵に当てるのがやや難しいです。
威力は高いので、引っ掻いてノックダウンさせた相手の追撃に利用すると良いでしょう。

強化後の兄弟のトーテム

本作で被弾を減らす最も有効な方法の1つは、敵のヘイトをこちらに向けないことです。これは召喚した精霊や従者を囮として利用することで実現します。
回復手段に乏しいウェアウルフにとって被弾を減らすことは最優先事項と言えるでしょう。
兄弟のトーテムは野獣形態の囮としてとても有用です。

初期状態ではオオカミしか召喚できませんが、DG追加perkによって最終強化まですると2匹のウェアウルフ(パックメンバー)を味方にできます。
パックメンバーもノックダウン攻撃を行うため、囮としてこちらの被弾を抑えるだけでなく、攻撃の隙も生み出してくれます。
ノックダウンした敵は勿論のこと、パックメンバーにヘイトを向けている敵にダッシュ攻撃で強襲することで大ダメージが狙えるでしょう。

移動速度が速い

人間だと装備品の重さで移動速度が落ちますが、ウェアウルフは装備を持たず歩幅も大きいため人間より速く動けます。
敵に囲まれそうになったら一旦間合いを取り、1対1の状況を作り出したらノックダウン攻撃に繋げましょう。

ダッシュの速さは、ピンチになった際の緊急離脱や遠くの敵に一気に詰める際などに便利です。

弱み

変身時の隙が大きい

数秒ほどある変身モーション中は無防備です。
戦闘中に行えば敵の攻撃に晒されることになります。
戦闘前に物陰で行うか、戦闘中にやるならこちらにヘイトが向いてないタイミングで変身しましょう。

遠距離攻撃を用いる敵は苦手

野獣形態では近接攻撃しかできないため、弓使いや魔術師などは基本的に苦手な相手となるでしょう。
しかし、これらの相手は前述の兄弟のトーテムで対策可能です。
破壊魔法のマントを纏った魔術師はやや厄介ですが、呪文が切れた隙に一気に詰めて仕留めましょう。

ノックダウンが効かない相手は分が悪い

ノックダウンはウェアウルフの生命線であり、それが効かない相手(ドラゴンやドワーフオートマトンなど)も苦手とします。
ノックダウンはしないものの怯ませることはできるので、豊富なスタミナがあればタイミングよく連続で怯ませることで対処はできます。
ですが、わざわざ強みが全く活かせない野獣形態で相手するぐらいなら、人間状態で戦った方が無難です。

死体の補給が必要

野獣形態での回復、変身時間の延長のどちらにも吸血を要するため、死体の確保は必須です。
基本的に人間の死体(DG追加perkで生物も可)からしか吸血できないため、それ以外のドラウグルやドワーフオートマトンなどの相手では戦闘継続が困難です。

ただし「狩りの指輪(DB)」や「ハーシーンの指輪」である程度は対処可能です。

補足情報

バグ

人狼状態で片手武器を装備できるバグ技
1.三人称にして、ショートカットメニューから片手武器二つを装備し構える
右手のみでも成功する場合があったが、何故か成功率が低いため両手をオススメする
この時、装備したい武器の方を右手に装備する。

2.構えたまま再びショートカットメニューを開き、弓を装備する。
両手武器では出来ない模様。

3.その状態で指輪を嵌め、人狼化すると、変身後に右手に装備した武器を装備している。
ただし失敗も多い。成功したときは、剣なら鞘が腰に、エンチャ武器ならゲージが出現し、変身時に武器を装備した音がする。


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