吸血鬼(Vampirism)†
吸血鬼(化)とは、れっきとした病気の一種。
吸血鬼(敵)から感染する「サングイネア吸血症」が進行するとプレイヤーは吸血鬼になる。
Dawnguardを導入すれば、セラーナorハルコン卿に頼むことでより強力な「吸血鬼の王」になる事も可能。
吸血鬼の王のスキルツリーが追加され、体力やスタミナの強化、perk取得によってダメージの増加や特殊能力を得ることができる。
吸血鬼になるには†
吸血鬼(敵)が使用する吸血鬼の吸収の攻撃を受けると10%の確率で「サングイネア吸血症」に感染する。
サングイネア吸血症を3日治療せずに放置すると、プレイヤーは吸血鬼になる。
Dawnguardを導入している場合、「血筋」中にハルコン卿に頼めば、吸血鬼にしてもらうことが出来る。
「残響を追って」のラスト、あるいはDawnguard主要クエストクリア後であればセラーナに頼んで吸血鬼にしてもらうことも可能。
見た目の変化†
吸血鬼になると見た目が変化する。
目は黒色に染まり、瞳は赤みがかり、犬歯が発達し、肌は血色が悪くなる。
Dawnguardを導入していると、瞳はオレンジに光り、鼻下から口にかけて赤い筋が追加される。
アルゴニアン、カジートの場合は、瞳が細くなり、肌は青白くなる。
人間、エルフ種とは違い、Dawnguardの有無による違いはない。
吸血鬼の段階†
吸血鬼になると、吸血症の進行段階に応じて能力が変化する。
4つの段階があり、24時間吸血しないでいると、1段階吸血症が進行する。
能力変化にはメリットが多いが、デメリットもある。
吸血症が進行するほど、メリット、デメリットも大きくなる。
特に第4段階になると、プレイヤーを認識したNPCは問答無用で敵対するようになる(所属派閥が同じでも)。
こうなると街を拠点にした生活はまず不可能になると考えていい。
Dawnguardを導入すると、第4段階のNPC敵対化が撤廃される。
| 第1段階 | 第2段階 | 第3段階 | 第4段階 |
耐性 | 疾病耐性 | 100% | 100% | 100% | 100% |
毒耐性 | 100% | 100% | 100% | 100% |
冷気耐性 | 25%(DG:20%) | 50%(DG:30%) | 75%(DG:40%) | 100%(DG:50%) |
炎耐性ダウン | 25%(DG:20%) | 50%(DG:30%) | 75%(DG:40%) | 100%(DG:50%) |
有効な効果 | 夜の王者 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
ナイトストーカーの足音 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
太陽光耐性ダウン | ✔(全ステータス-15) | ✔(全ステータス-30) | ✔(全ステータス-45) | ✔(全ステータス-60) |
能力 | 吸血鬼の吸収 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
吸血鬼のしもべ | ✔(Lv6までの死体を蘇生可) | ✔(Lv13までの死体を蘇生可) | ✔(Lv21までの死体を蘇生可) | ✔(Lv30までの死体を蘇生可) |
吸血鬼の視力 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
吸血鬼の誘惑 | | ✔ | ✔ | ✔ |
暗影の抱擁 | | | | ✔ |
- 耐性
- 吸血鬼になると疾病耐性、毒耐性が100%になる。
- 冷気耐性アップ、炎耐性ダウンは段階が上がるほど大きくなる。Dawnguardを導入していれば上昇量はやや控えめになる。
- 炎耐性ダウンには注意。炎ブレスを吐くドラゴン戦などは分が悪くなる。
- 夜の王者
- 第1段階から取得する永続的な効果。幻惑呪文の効果が25%強力になる。
- より強力な相手に幻惑呪文が効くようになる。吸血鬼なら幻惑はメインウェポンにもなり得る。
- ナイトストーカーの足音
- 第1段階から取得する永続的な効果。隠密行動中、25%発見されにくくなる。
- 太陽光耐性ダウン
- 第1段階から取得する永続的な効果。日中に屋外にいると、体力、マジカ、スタミナが進行段階に応じ低下し、これらの自動回復速度が100%低下する。
- 装備などで自動回復を補わない限り、日中の屋外ではステータスが全く自動回復しなくなる。屋内に入るとデメリットは消える。
- 日中判定は5am~7pm。太陽が出ていてもいなくてもデメリットを受けるので注意。
- 吸血鬼の吸収
- 第1段階から取得する永続的な能力。吸血鬼特有の破壊魔法を習得する。詳細は吸血鬼の吸収参照。
- 吸血鬼のしもべ
- 第1段階から取得する永続的な能力。1日に1度だけ死者を蘇生して60秒間、味方として使役できるパワー。吸血症が進行するほど、より強力な死者を蘇生できる。
- 召喚魔法の蘇生呪文と違い、蘇生時間が切れても灰にならない場合がある(戦闘中に殺される、蘇生中にFTする等の場合は灰になる)。
- 吸血鬼の視力
- 第1段階から取得する永続的な能力。60秒間、暗視のパワーを使用出来る。使用回数制限なし。
- 吸血鬼の誘惑
- 第2段階から取得する永続的な能力。1日に1度だけ鎮静と同じような効果のパワーを使用できる。
- Dawnguardを導入していれば、吸血鬼の誘惑で鎮静化したNPCからは吸血ができる(NPCが寝ていなくとも可能)。
- 暗影の抱擁
- 第4段階から取得する永続的な能力。1日に1度だけ180秒間、透明化と暗視効果を持つパワーを使用できる。
- アクションや攻撃をすると透明化は解ける。
吸血行動†
吸血鬼になると、ベッドで眠っているNPCから吸血することが可能になる。
Dawnguardを導入していれば、NPCが眠っていなくとも「吸血鬼の誘惑」で鎮静化したNPCからは吸血ができる。
吸血すると、吸血症がどの段階であろうと第1段階まで戻る。
Dawnguard無しでは、第4段階になるとNPCと敵対してしまうため、街を拠点に生活したいなら定期的な吸血が必要となる。
吸血しているところを本人や誰かに目撃されると犯罪になる。
透明化を利用すれば目撃されることなく吸血しやすい。
手っ取り早く吸血したいなら、従者に命令してベッドに寝かせ、吸血することもできる。
吸血鬼の治療†
サングイネア吸血症の段階であれば、通常の病気と同じ方法で治療可能。
吸血鬼になった後では、「夜明けの目覚め」をクリアしないと基本的に治療できない。
他には、同胞団クエストを進め、人狼になれば上書きする形で吸血鬼を治療可能。
Dawnguardを導入していて、吸血鬼になる前に人狼化したことがあるなら、アエラに頼んで人狼になることで同様に上書きする形で治療可能。
回復perk「聖職者」+吸血鬼†
回復perk「聖職者」の効果は「アンデッドに対する全ての呪文の効果が25%、持続時間が50%強力になる」というもの。
吸血鬼になるとプレイヤー自身にもアンデット判定がなされるため、吸血鬼の状態で「聖職者」を取得していると、自身が放つ呪文、シャウト、装備の付呪効果など、魔法的性質を持つ全ての効果が強化される。
また、perkの中には「聖職者」取得後に取得することで効果値が強化されるものもある。
マイナス効果(炎耐性ダウンなど)も大きくなる点には注意が必要だが、享受できるメリットがあまりにも多いため、吸血鬼であれば利用するのがオススメ。
「聖職者」取得→吸血鬼になるの順に行う事を推奨(強化効果が反映されない項目がある)。
- 装備中の防具の付呪効果が25%強力になる。吸血鬼治療後でも、装備を取り外さない限り効果は持続する。
- 鍛冶による武器や防具の強化倍率が更に伸びる。
- 防具3ヵ所だけで消費マジカ0%を実現可能。
おおよそ全ての呪文の効果が強化され、持続時間が伸びる。
以下は代表例。
- 召喚(魔法効果)呪文の効果時間延長。
- 蘇生呪文の効果対象Lv上昇。
- 鎮静、錯乱、恐怖呪文の効果対象Lv上昇。
- 「夜の王者」で上がった対象Lvが更に上がるため非常に強力。
- 幻惑の各perkを取り、熟練魔法を二連で放てば、ゲーム中で効かない相手は指で数えるほどしかいなくなる。
- 鎧呪文の防御力アップ効果と持続時間上昇。
- エボニーフレッシュは、防御力375、135秒持続(魔術師の鎧3/3、安定性)。
- ドラゴンスケイルは、ダメージ軽減率は変わらないが、約68秒持続(安定性)。
- 消音の持続時間+50%。
- 透明化の持続時間+50%。
perk†
perkの効果は吸血鬼治療後でも、perkを取り直さない限り持続する。
以下は代表例。
「蛇の血」の効果は、吸血鬼は毒耐性100%なので一見意味はなさげだが、上記の通り治療後も有用。
- 破壊perk「○○強化」:属性呪文のダメージ強化効果がさらに25%アップ。
- 変性perk「精霊」:呪文吸収確率が30→37.5%。
- 変性perk「魔法耐性」:魔法耐性が30→37.5%。
- 回復perk「瞑想」:マジカ回復上昇+50→62.5%。
- 錬金術perk「蛇の血」:毒耐性が50→62.5%。
- スリperk「エクストラ・ポケット」:持ち運び重量上昇+100→125。
- 重装perk「鋼の拳」:追加される素手ダメージが25%強力に。
- 弓術perk「パワーショット」:よろめく確率が50→62.5%。
- 弓術perk「クイックショット」:弓を引く、クロスボウの再装填速度が25%速くなる。
- 弓術perk「冷静沈着」:ズーム時の時間速度がさらに25%遅くなる。
- 軽装perk「ウィンドウォーカー」:スタミナ回復上昇+50→62.5%。
- 片手武器perk「二連疾風」:二刀流時の武器を振る速度がさらに25%速くなる。
その他†
- 儀式の石碑:Lv75以上の死者を蘇生可能に。
- 駿馬の石碑:持ち運び重量上昇+100→125(有効な効果欄では100のまま)。
- 精霊の石碑:マジカ上昇+50→62.5、呪文吸収50→62.5%。
- 変性perk「精霊」と併せれば呪文吸収100%を実現可能。
- 全ての魔法を吸収するようになるため吸血鬼の弱点「炎耐性ダウン」が帳消しになる。
- 召喚魔法が使えなくなるなどの副作用もある点には注意。
- 大公の石碑:防御力アップ+50→62.5、魔法耐性25→31.25%。
- ブレトンのドラゴンスキン:呪文吸収50→62.5%、持続時間60→90秒。
Dawnguard追加要素†
Dawnguardを導入すると、吸血鬼の仕様に以下のような変化や要素が追加される。
- 見た目
- 冷気耐性アップ、炎耐性ダウンの効果量
- 第4段階におけるNPC敵対化の撤廃
- 眠っていないNPCからも吸血可能に
- 「吸血鬼の誘惑」をかけたNPCは眠っていなくとも吸血可能。
- より強力な吸血鬼形態「吸血鬼の王」
- アーリエルの弓による太陽光遮断
- アーリエルの弓を使い、セラーナから貰える「エルフの血呪の矢」で太陽を射ると、太陽光を覆い隠せるようになった。
- 日中であっても矢を射ればデメリットを気にすることなく活動できるように。
補足情報†
- 人狼と吸血鬼に同時になるのは基本的に不可。
- 既に片方になっていて、もう片方になろうとすると、後者に上書きされる。
- 例えば、既に人狼で吸血鬼になろうとすると、吸血鬼になった後、人狼の能力は失われる。
- 吸血鬼であれば、Hearthfireで建築した家に棺を追加作成できる。
- 幻惑perk「心理の到達者」は「吸血鬼の誘惑」にも有効。
- 吸血鬼になると毒耐性100%を獲得するが、実際に働く耐性は85%まで。
- これはプレイヤーの毒耐性の上限が85%のため。毒を完全に無効化することはできない。
- 吸血鬼状態で黒檀の盾を装備すると、グラフィックが反映されず透明になる。
- 吸血鬼になると疾病耐性100%を獲得するが、バグによりトラップからの病気感染は防げない。
- 「吸血鬼の誘惑」をかけたNPCから吸血できないことがある。
- 吸血鬼状態で「盗賊ギルドのフード」「ギルドマスターのフード」「ブラックガードのフード(DB)」を被ると、グラフィックが反映されず、代わりに頭部がハゲたようになる。
- この状態だと他の頭部防具を追加装備できる模様。
- 従って頭部二重装備バグも併用すれば、吸血鬼状態なら最大で3つの頭部防具を装備可能。
- 1:上記のフード、2:ファルメルの兜、尖った王冠、ペニトゥス・オクラトゥスの兜など、3:サークレット、ドラゴン・プリーストの仮面など。