スカイリムに登場するNPCや生物のなかには、プレイヤーに付き従うことに同意してくれる者がいる。
前作では仲間(コンパニオン)と呼ばれていた存在で、本作では従者(フォロワー)と呼ばれる。
彼らは戦闘で味方になってくれたり、荷物を運ぶのを肩代わりしてくれたりする。
従者は、永続的な従者と一時的な従者の2種類に分けられる。
永続的な従者は、従者として雇用するとプレイヤーの後を付いてきてくれる。簡単な命令を出せたり、戦闘では味方となって戦ってくれる。
特定クエストをクリアすることで従者に出来る者、お金で雇える傭兵、ランダムイベントで出会える生物など様々な者がいる。
基本的には人型従者枠として1人と、動物型従者枠として1匹までを連れて行ける。
彼らは死んでしまうか、雇用関係を終わらせるまではずっと付き従ってくれる。
特定のクエストを進めていると、クエストの間だけ一時的にプレイヤーに同行するNPCがいる。
クエストを完了させない限り、永続的な従者のようにどこまでも付いてくる者もいる。
彼らの多くは不死であり、また従者枠にカウントされないため、同時に多数の者を連れ歩けるという特徴がある。
戦闘になれば味方してくれるので、難しいクエストに挑む場合など、使いようによっては便利な存在である。
ただし、同胞団クエスト「栄誉の証明」で同行するファルカスなど一部カウントされるNPCもおり、その場合既存の従者と強制的に別れてしまう。
従者と会話するといくつかのやり取りをすることができる。
「ここで待て」でその場で待機させることが出来る。後述の命令でも可能。
道義性の高い従者を連れていて、犯罪する所を見られたくない場面などでは有用。
「ついて来い」で再びついて来る。
待機させたまま3日ほど放置すると、強制的に従者と別れてしまう点には注意。
別れた従者は雇用前にいた場所で以前通りの生活を送るので、再雇用はできる。
強力な装備を渡すことで従者を強化したり(詳しくは後述)、持てない分の荷物を運んでもらうことができる。
ただし、従者の所持重量を超えたアイテムは持たせられない。
元々従者が持っていたアイテムを取っても、ペナルティは無い。
「手伝ってもらおうかな」を選ぶ、または従者にカーソルを合わせてアクションボタン長押しで出せる。
ただし、従者に設定された「道義性」によっては命令に従ってくれない場合がある。
また、クエスト中同行するNPCや動物型従者は、可能な命令が限られていたり、そもそも命令ができない場合がある。
命令によって以下の様なことをさせることが可能。
命令は使いようによっては非常に便利。以下にいくつか活用例やメリットを紹介。
従者には「Morality(道義性)」というものが内部的に設定されており、4段階ある。これにより従者が従ってくれる犯罪や行動規範が決まっている。
スヴェンを除く全ての従者の道義性は0か3に設定されている。(スヴェンだけは2)
従者の行った犯罪はプレイヤーの犯罪とみなされる点には注意。ただし、プレイヤーが完全に隠れていれば罪に問われない。
不法侵入中は道義性に関わらず「ここはあなたがいるべき場所じゃない」の一点張りで、従者とまともな会話が出来なくなる場合がある。
多くの従者にはそれぞれレベル下限とレベル上限が設定されており、基本的に従者自身のレベル上限に達するまで、プレイヤーのレベルに合わせて強くなる。
タルヴァス・ファスリョン(DB)だけはレベル固定型従者で、ジェイ・ザルゴ、セラーン(DG)、デュラック(DG)、イングヤルド(DG)、フリア(DB)にはレベル上限が無い。
以前は従者のレベルが会った時点で固定されてしまうバグが存在したがVer1.6で修正されている。
各ステータスの伸び率や得意スキルは従者ごとに異なる。
物理攻撃系従者だと実感しにくいが、魔法使い系従者の場合ある段階で使用する魔法や召喚する精霊が強力なものに変わることがある。
基本的なステータスが優秀でもレベル上限の低い従者は、プレイヤーが高レベルになると戦力不足になる場合がある。
永続的な従者は全員プロテクト属性を持つ。
彼らは不死属性のNPCと同様に、体力が著しく低下、あるいは計算上は体力が0になる致死量ダメージを受けるとその場で膝をつく。
膝をついている間は、戦闘から離脱した状態になり、全ての敵からのターゲットが外れ、追撃を受けなくなる。
以前は、敵の継続毒や範囲攻撃に当たると死んでしまっていたが、Ver1.9現在では、膝をついている間は敵の攻撃は全て無効化される。
つまり、プロテクト属性をもつ従者は敵によって殺害されることはない。
彼らの死因となるのはプレイヤーによる攻撃のみ。シチュエーションを問わず致死量ダメージを与えると死亡する。
例えば、高い攻撃力を振るえば膝をつく間もなく死んでしまうし、膝をついたNPCにトドメになるプレイヤーの攻撃が当たった場合も当然死亡する。
彼らを死なせたくないなら、誤爆に気をつける必要がある。特に膝をついてる間は離れた場所で戦うことが望ましい。
Dragonbornで追加されるパワー「同胞の洞察」を習得すれば、誤爆の心配がなくなるのでおすすめ。
不死属性を持つ従者であれば、誤爆しても死ぬ心配はない。
ただし、攻撃を当てすぎると強制的に別れてしまうので注意。
そのほか、高所からの落下やダンジョン内のトラップ等によって致死量ダメージを受けた場合でも、その場で膝をつき、暫くすると復帰する。
落下やトラップが直接の死因になることはないが、これらが原因で膝をついた従者にプレイヤーのトドメの一撃が当たると死ぬので注意。
従者は初期装備と呼ばれる武器や防具を初めから装備している。
従者として雇った際に装備品を渡さなくとも戦闘で困ることはない。
しかし、より強力な装備やアイテムを渡すことで戦力アップが期待できるだろう。
従者は基本的に、初期装備も含めた手持ちの中で最も能力値の高いものを優先して装備する。
例えば、鉄の剣(初期装備)、鉄のダガ―、黒檀の剣が手持ちにあれば、黒檀の剣を装備する。防具も同様。
魔術師タイプの従者のように、服に分類されるもの(ローブなど)を着ている場合は、服の金額が高いものを優先して着用する。
ただし、上記とは異なる装備基準を持つ従者(セロなど)もいる。
初期装備より弱いものを装備させたい場合は、武器なら強い武器を取り除く、防具なら初期装備を取り除く(後述)ことで装備させられる。
注意点として、頭と胴の装備スロットを埋める防具(フード付きローブ等)が初期装備のアラネアのような従者は、頭防具を装備させると胴が裸になる。
そうした場合は、胴装備も渡してやろう。
従者には各々得意スキルがあり、それに準ずるPerkを所持している者もいる。
また、従者にはプレイヤーよりも武器や防具に対するスキルの影響値が高く設定されている。
彼らの能力を最大限に引き出すには、適性に合った装備を渡すことが重要となる。
例えば、アエラは軽装に適性があるが、初期装備は重装であるため、軽装の防具を渡しておく必要がある。
ただし、どんな防具を渡しても装備してくれない従者もいる。そうした従者は初期装備を取ることで渡したものを装備してくれる場合がある。
通常、初期装備より防御力の低い防具を渡しても着てくれないが、以下の手順で好きな防具を装備させることが可能。
適性に合った防具を渡しても中々着てくれない、女性に酒場の服を着せたい等の場面では有用だ。
取った初期装備の分だけ所持重量が増える副次的なメリットもある。
注意点として、すべての部位の初期防具を取ってしまうと、ロードを挟んだ際リスポンしてしまうので、必ず一箇所(足装備がおすすめ)は残す必要がある。
また、従者と別れた後でも渡した防具を装備させたままというのは出来ない。ロードを挟むと、スリ取った箇所のみ何も装備していない状態になる。
本来なら最初から二刀流設定されている従者のみが可能だが、他の従者でも以下の条件を満たせば二刀流になる。
リディア等の初期装備として盾を持っているタイプの従者でも、初期装備を取る方法で盾を取り除き、上記手順を試すと二刀流になる。
武器についた付呪効果は全てプレイヤーと同様に発動するが、防具についた付呪効果で従者に有効なものは限られている。
上記以外の付呪効果はNPCには効果がないので、従者の攻撃ダメージ増加や呪文の消費マジカ減少は期待できない。
従者の物理ダメージの最大軽減率は、プレイヤーと同様に80%(防御値で言うと4箇所すべてに防具を装備している場合で567)である。
従者用の防具を鍛冶で鍛えるなら防御値が567程度になるまでで良いだろう。
プレイヤーの魔法耐性の上限が85%であるのに対し、従者には魔法耐性の上限が無い。
例えば、冷気耐性50%の防具×2を装備させることで、従者は冷気に完全耐性をもつことになる。
この場合、敵の攻撃はもちろんプレイヤーの攻撃も無効化されるので、冷気魔法に限り誤爆が無くなる。
ただし、ダメージは無くとも当たり判定は残ってるようで、当てすぎると別れてしまうので注意。
従者には内部的に自信性(NPC参照)が設定されており、戦闘中の士気に影響する。
ほとんどの従者は膝をつくまで戦い続けるが、ロッジやスヴェンのように体力が低くなると逃げ出す者もいる。
従者には各々得意なスキルが設定されており、それによって得意とする戦闘スタイルが異なる。
例外もあるが、大まかに以下4タイプに分類される。
タイプごとの特性を理解し、プレイヤーと相性の良い従者を選ぶことで更なる戦果が期待できる。
魔術師タイプ
遠距離から破壊魔法を放ったり召喚魔法で精霊を呼び出して戦う。後方からの射撃支援に向いている。PCが近接戦闘を好む場合は便利。
マジカが尽きるか、使用する魔法が無効の敵と対峙したら物理攻撃に移行する。
初期装備がローブである者が多く、接近戦では非常に脆い。
多くの従者はどうやら&bold(){&color(green){交戦距離によって攻撃手段を変える}}模様。
当たり前だが、敵との距離が近ければ近接武器で、遠ければ弓や魔法で攻撃する傾向がある。
しかし、ここで注意してほしいのは&bold(){&color(red){従者を彼らの得意な交戦距離で戦わせられているか}}ということである。
例えば、「戦士タイプの従者が遠く離れた所から弓を撃っている場合」や「射手タイプの従者が近接戦闘をしている場合」など
このようなシチュエーションでは従者本来のポテンシャルを最大限に引き出せていないことになる。
戦士タイプと組むときは従者を先に突撃させる、射手タイプと組むときはPCが壁役を買って出るなどの工夫が必要となる。
また、&bold(){&color(green){従者の持ち物から近接武器を取り除くと近接戦闘を行わなくなる。}}
射手タイプの従者を弓攻撃に専念させたい場合などは、持ち物から近接武器を取り除いてやると良いだろう。
従者は雇われる際、自動的に「狩猟弓(初期弓)」と「鉄の矢(初期矢)×12」を入手する。この狩猟弓と鉄の矢は従者の所持品欄には表示されず取り除くことが出来ない。
初期弓より強い弓を渡しても、装備自体はしてくれるものの、実際の戦闘では&color(red){初期弓しか使ってくれない。}Ver1.9でも未修正。
しかし、この現象はデメリットばかりではなく、矢を一本だけ渡しておけば無限に使ってくれるというメリットもある。
貴重なデイドラの矢などを1本渡しておけば、戦闘後に敵の死体から矢をこまめに回収することで、間接的な矢の増殖が期待できる。
Ver1.9以降は従者と別れると初期弓と初期矢が自動的に所持品から削除される(雇用/解雇する度に追加/削除)。
初期弓以外を使わせたい場合、フォースウォーンの弓、ドラゴンの骨の弓(DG)、ゼフィール(DG)、アーリエルの弓(DG)を渡すと使用する。
ドワーフの運命の黒弓(DB)、鹿の王子の碧水晶の弓(DB)も従者によっては使ってくれる。
ただし、撃つ度に矢を消費するようになるため、ある程度の数の矢を渡しておく必要がある。渡した矢が無くなると初期矢を使用する。
シセロ、闇の一党の新人、セラーナは従者にしても初期弓を持たない。この2人にはどんな弓を渡しても装備する。
セラーナも初期弓を持たない従者ではあるが、こちらは弓を渡しても使用することはない。
クロスボウは初期弓に関係なく全て通常通り使用でき、撃つ度にボルトを消費する。